ホーム > ウォーターズウォーター開発秘話 〜ホンモノの水にたどり着くまで〜

ウォーターズウォーター誕生秘話 〜ホンモノの水にたどりつくため〜

父の会社に限界を感じた若き頃、最初の苦悩。 ページトップ

ウォーターズウォーターのメーカーで、販売運営会社でもある株式会社第一管工は、広島の水道工事店からはじまりました。会長(私の父親)が、大手証券会社を脱サラし職人の修行を3年間積み1972年3月に設立。私は5年間のサラリーマン生活(橋梁技術者)を経て、27歳の時にその父の会社に入社いたしました。
当時の第一管工は、いわゆるよくある町の水道工事屋さんでした。ゼネコンや地元の建築会社からの下請仕事が大半で、競争がとても激しく薄利での経営を余儀なくされており、しかも建築会社自体が仕事を取らないと下請には回ってこないという状況でした。その後バブルもはじけ、まるでドミノ倒しのように次々と建築会社が倒産していく中、ふつうの水道工事店のままでいいのか、建築会社とともにどん底へ転がり落ちるしかないのか、流れは変えられないのか!と会長と毎日のように真剣に討論を重ねました。じつはその時すでに私は、他の水道工事店が真似できないような仕事がしたいと考えていました。そんなオリジナリティがないと、単なる下請けとして減っていく仕事を奪い合って、いずれみんな潰れると思ったからです。

運命の出会い、これで流れは変えられる! ページトップ

進むべき道を模索し続けていたある日、それは思いがけない形で私の目の前に飛び込んできました。広島県北の養護学校の井戸配管工事を請け負った時、そこに見慣れない機械が設置されました。現場監督で行っていた私は、請負先の商社に「これは何をする機械ですか」とたずねると「井戸からフッ素とマンガンが出るので、この機械で除去するのだ。」と教えてくれました。それが後に最高級の水処理技術として定着する逆浸透膜(RO膜)との出会いでした。私は元々橋梁技術者で化学の知識も多少あったため、「フッ素やマンガンのようなイオン化した溶解物質が、フィルターで本当に濾過できるのか」と半信半疑だったので商社に水質分析結果を見せてもらうと、確かに除去されていたのです。「これはすごい機械だ!」と私は直感し、商社に思いつくままに色々なことを質問しました。そして逆浸透膜はアメリカ政府が開発した水処理技術で、孔径1000万分の1mm(髪の毛の75万分の1)の微細な孔で水をろ過するため、「海水を真水にできる!」「宇宙船でも尿の飲料水化で使用されている!」ということに私は衝撃を受けました。なんと飲めない水が飲めるようになる!こんな魔法のようなことが出来るのか!。商社から、アメリカではすでに西海岸だけで何十社も水処理業者がおり、業務用だけでなく家庭用浄水器にいたるまで普及しているという話を聞きました。私は、これだ!これしかない!とすぐに会長を現場へ連れて行き、「飲めない水が飲めるようになる」この仕事の研究がしたいと切望しました。会長は「今まで第一管工は、水道工事を行っていたが、配管ばかり見て、飲む水についてはまったく考えてこなかった。飲み水はきっとこの先重要になる。多くの人のためなる。これはとても有意義な仕事なので是非取り組もう。」と賛同していただき、早速当時普及し始めたインターネットから情報をかき集めました。

日本とは違う、アメリカに見た大いなる可能性。 ページトップ

インターネットで調査し、逆浸透膜を取扱っている日本の会社を数社ピックアップして早速連絡しましたが、どの会社もアメリカから家庭用浄水器を輸入し高額で訪問販売をしているという業態でした。また大手メーカーでも超純水などに使用されていましたが、技術面や高額の問題で、とても中小企業の事業で利用できるものではありませんでした。なぜだ、日本では第一管工が着手できる手がかりはないのか。アメリカ政府が開発した技術だからアメリカがポイントだ。そうだ、アメリカに行かなくては!私は、アメリカ拠点で個人で仕事をしているコンサルタントを探し出してアメリカに渡ることを決心しました。
それからは何度も日本とアメリカの往復を繰り返しました。アメリカで驚いたのは、水を宅配する(今で言う宅配水)車が町中走り回っている、「水の自動販売機」が当たり前のようにスーパーマーケットに設置されている、水の専門店「ウォーターショップ」がある、その中心技術は全て私が探し求めていた「逆浸透膜」でした。アメリカには「逆浸透膜」を扱う会社がたくさんあり、ようやく逆浸透膜の技術導入の見通しがつきました。
ようやくここまできた‥ほっとして会社に戻ると、今度はおもいがけない大きな反発がそこにありました。

猛反発、対立、そして孤立‥ ページトップ

なんと、長年第一管工で働いていた社員から猛反発!「そんな事業が日本で成り立つのか、軌道に乗るまでにこの会社が持ちこたえられるのか」なにより「ひとり勝手なことをして、夢みたいなことを」と社長の息子だからという皮肉もあったのでしょう、私のビジョンを理解しようとはしてもらえませんでした。ただ私は、ここで立ち止まっていては行けない!と逆浸透膜の事業化に着手。アメリカからの輸入も同時に開始しました。
しかし、始めてみたものの逆浸透膜はとてもデリケートで、失敗の連続でした。最初の受注物件で、井戸に設置した逆浸透膜がすぐにだめになり、このままでは事業にならないと悩んでいたころ、大手プラントメーカーの技術者だった方々と出会いました。その方々は、中東に大きな海水淡水化装置を導入した経験もあり、その研究部門にいた人でした。失敗した現場を見てもらい、システムの問題点を指摘されました。逆浸透膜に悪い水を通す場合は前処理である程度良い水にしなければならないことを知りました。それからは勉強と研究、実験などを繰り返し、あっという間に1年が過ぎていました。古参社員からの反発は強くなる一方で、私は社内で孤立していました。

「私は買わない」その一言がきっかけに。 ページトップ

技術的に自信が付いた頃、当社が取り組む内容も次第に固まり始めていました。水処理プラントは、請負金額も大きいですが、なかなか受注に結びつきませんでした。そんな中、水の自動販売機の開発を進めている時、広島のあるスーパーが導入を検討している情報を知り、すぐに営業をかけ受注できました。これが、当社の現在一番の柱である水自動販売機部門の始まりです。(逆浸透膜でつくる純水に、海洋深層水のミネラルを添加するタイプの自動販売機。後に「ウォーターファクトリーシリーズ」は、大手スーパーを中心に、2012年7月現在約900台の設置実績になっています。)
宅配水事業も同時に開始しました。広島市内で、水工場を建設し、宅配水事業を開始したのが2000年10月のことでした。製品は、12ℓのリターナブルボトルを採用し、水道水を逆浸透膜処理した純水です。しかし、この事業は販売会社の営業不振もありまったく稼動しませんでした。 私は、全国の代理店を求めて営業活動を開始しました。その時、ある会社の幹部に言われました。「水道水からつくるような水がそんなに価値があるのか?私は買わない。」と。逆浸透膜にこだわっていた私は、消費者目線ではなかったことに気づきました。「逆浸透膜は、どんな水でも飲めるようにする技術、水道水でも純水に変えることが出来る。しかし、買う人はどこの水かが重要なんだ。」ということを。これが当社の第2の事業である天然水をベースにした宅配水事業のきっかけになりました。私は会長に、「良い採水地に工場を移転しましょう。」と提案しました。何とか会長を説得し、採水地を探し2004年7月に広島県の温泉地である湯来(ゆき)町の「石が谷渓谷」に第一管工湯来ボトリング工場を建設しました。この工場で天然水を逆浸透膜処理した「天上山」と海洋深層水をプラスした「知床らうす海洋深層水・純水ブレンド」の製造を開始し、建設数ヶ月でフル稼働するまで成長。事業としても軌道にのってきたころ、会長が病に倒れ長期入院を余儀なくされましたので、私が社長代行として第一管工の経営をするようになりました。社内の事業の採算性を緻密化して行く中で、約20人いた古参社員のほとんどが辞めてしまいました。結果的に新しい人材を入れ、急ピッチで業態転換を進めました。

水の自動販売機

関東圏で最良の採水地を求めて ページトップ

湯来工場も順調な生産を続けていましたが、宅配水の工場は瞬く間に全国で競合他社が出てきました。関東地区の客先は、輸送費と距離の問題で、競合他社に取られる状況になってきたため、関東にも工場を造る計画を始めました。今回つくる工場は、特に優れた採水地を選択したいと思っていました。逆浸透膜は、安全・安心な水をつくる技術ですが、天然水に溶け込んでいる栄養成分であるミネラルも除去してしまいます。今後の市場動向から、必ずや本物志向が強まっていくはず!中小企業は絶対的な安心感とこだわりをもって、製品を造らなければ生き残れないと思っていました。そんな時に新たな技術、逆浸透膜(孔径1千万分の1mm)より孔径は大きいのですが、「限外ろ過膜(孔径10万分の1mm)」という水処理技術と出会いました。これは水中に溶けているミネラルはそのまま通過させる膜です。この膜を使ったミネラルウォーターを造るには、絶対的に優れた、最良の採水地が必要となります。なぜなら、ミネラルと同じ大きさの化学物質や重金属など不純物が無いことを前提にしなければ、逆浸透膜のような「安全・安心」を実現できないからです。文字通り足が棒になるまで様々な採水地を数年間探し求めました。那須高原、中央アルプス、富士山、桐生など現地に行きました。しかし、どこも納得できる採水地はありませんでした。採水地の上流側が保全されているような地域は土地や進入路が狭く工場の建設が出来ない、工場に向いた立地は保全された採水地ではない場所が多く、当社の理念である「安全・安心」が達成できません。また、イメージのみで消費者に対して「詳しく説明できない水」を造ることに違和感も感じていました。
そんな時、南アルプス甲斐駒ヶ岳(標高2967m)の麓に、採水地を見つけました。採水地の上流には、人工的な構造物は一切ありません。原水も花崗岩の石英(水晶のもと)の層で、とてもきれいでおいいしい硬度18の軟水でした。ここに第2工場である第一管工南アルプス白州ボトリング工場を建設し、2008年7月からミネラルウォーター「南アルプスからの贈り物・甲斐駒湧水」の製造を開始しました。膜はミネラルを通過させる「限外ろ過膜」を使用しています。同時に、富士山の良い井戸を持つ方と知り合いました。その方は、採水地にこだわり上流が保全された場所に300mの井戸を掘っていました。話題のミネラルバナジウムも130μg/ℓ(通常の倍の濃度)で、とても優れた原水です。私は、その理念・行動にとても感動しました。白州工場までこの水を運んでボトリングをすることにしました。それが「富士山バナジウム水」です。

当社南アルプス白州ボトリング工場
甲斐駒湧水、富士山バナジウム水

大震災、原発事故での転換。ワンウェイ宅配水ウォーターズウォーターの製品化 ページトップ

2011年3月11日の東日本大震災での原発事故における放射性物質の飛散は、水業界を一変させました。当社には、事業として貢献できたことと貢献できなかったことがあります。貢献できたことは、水の自動販売機です。逆浸透膜を使用した当社の水自販機は、水道水中の放射性ヨウ素の除去が実測で確認でき、特に小さなお子様を持つお客様から喜ばれました。一方で宅配水はリターナブルボトルを使用していたため、既存のお客様に配達できなくなることから、新規のお客様にほとんど対応出来ませんでした。私は、東北地区で被災された皆様に対応できなかったことを悔い、新たな商品開発に着手。
そのような思いから、宅配水ブランド「ウォーターズ・ウォーター」は誕生いたしました。ワンウェイPETボトル(8ℓ)を採用しているため災害時でも対応が可能。8ℓボトルは、従来の12ℓボトルと比較して、約4kg軽量になり女性やお年寄りにも取扱いが容易になりました。冷温水サーバーの他、専用の常温エコサーバーもラインナップしており、節電ニーズにも対応しています。そして、何よりお客様との絆を大事にしていきたいと思っています。ウォーターズウォーターは、「良い採水地の原水を、良い水処理技術で製品にし、良い社員がお客様の対応をする。」ことを約束いたします。

常温エコサーバー、冷温水サーバー

道無き道を歩んできた思いが結実!水の専門店「ウォーターポイント」開店 ページトップ

2012年5月28日、日本初の水の複合型専門店「ウォーターポイント」を開店いたしました。宅配水「ウォーターズ・ウォーター」、世界の厳選されたミネラルウォーターを購入できる「ワールドウォーター」、水自動販売機によるクッキングウォーターの量り売り「ウォーターファクトリー」をお客様に楽しんでいただきたいと思っております。また、店内ではアクアアドバイザーが美容にいい水や健康にいい水などご説明いたします。あなたに合った水も見つかるかもしれません。
ウォーターポイント」は、アメリカで10数年前に私が見た原風景を、当社が歩んできた道なき道のひとつの到達点として創りあげた店舗です。水道工事店から転換し、水のプロを目指して来た会社がこのようなお店を持つまでになりました。これも、様々な方々のご縁により実現できました。「ウォーターポイント」のポイントには、本当の水のことが分かる場所、良い水が手に入る場所という二つの意味があります。コンセプトは「マイスタイル・マイウォーター」です。どうぞ皆様、ぜひお越し下さいますようよろしくお願い申し上げます。そして私たちは、さらに高い顧客満足度を目指して、ウォーターポイントから新たなスタートをきります。

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